第11回例会 ~管内の治安情勢~
会長挨拶(工藤 涼二前会長)
「基本的教育と識字率の向上(9月の重点目標)」
藤丸会長が台湾に行かれたので、久しぶりの挨拶で緊張しています。さて、ご承知のように9月は「ロータリーの友」月間ですが、重点目標として「基本的教育と識字率の向上」の月間でもあります。
識字率というのはユネスコの定義では「15歳以上の人口に占める、日常生活の簡単な内容についての読み書きのできる人口の割合」なのだそうです。
日本は、江戸時代から「寺子屋」などがあったこともあり、幕末期に来日した西欧人達が日本人の識字率の高さに驚いたようで、幕末期(1854-61年頃)の江戸の識字率は男子が79%、女子が21%で、武士は殆ど100%読め、農村の僻地でも20%は読めたといわれています。これは当時の世界の中では群を抜いており、明治になり福沢諭吉は「通俗国権論」で幕末の日本の識字率は世界一であると誇っています。
現在でも、今なお7億8千万人以上の人が、字が読めないままだそうです。世界各国の識字率を見ると、内紛が続いているアフガニスタンやパキスタンなどアジアの一部の国々及びアフリカが低い傾向があります。それらの国の中でも男性に比べると女性の識字率が低いようです。
識字率が向上しない要因としては、①近くに学校がないこと、②先生が足りないこと、③女子に対する偏見があること、④その結果学齢期に教育が受けられないことなどが上げられます。
さらに重要な要因としては、⑤学校で使用されている言語と家庭での言語が違うことがあるそうです。これまでわが国ではあまり意識されていませんでしたが、多くの外国人が居住するようになり、日本でも問題としてなっていることが昨夜のNHKの特別番組でも取り上げられていました。
そのようなことを踏まえると、ロータリークラブの重点活動目標として識字率の向上が挙げられていることには十分な意義があり、私たちも意識して行動していきたいものです。
ご挨拶・委員会報告
*東京広尾RC 上田 英男様:
滝川第二中学校・高等学校IAC在学時のお話と御礼
*張 聞米山奨学生御挨拶
*丸尾 研一PDG:ハワイ国際大会地区アロハシャツについて
*藤丸 信吾会長:板橋北區扶輪社合同例会についての
訪台打合せ内容報告
会員卓話
「管内の治安情勢」
神戸西警察署
署長 芝 勝之様