第32回例会 ~会員卓話~
会長挨拶(折戸 善信会長)
皆さんこんにちは、久しぶりのホーム例会が開催されます。今日は西脇RCから高瀬英夫東播第3グループガバナー補佐、前川秀一会長、ガバナー補佐付き添いとして細谷俊之さんがお越しです。高瀬ガバナー補佐からは私の力量を拝見したいとプレッシャーをいただいていますので、少々緊張しています。ごゆっくりとお楽しみください。
といっても、たいしたことをお話しできるわけでもありませんので、普段通りにやりたいと思います。
先週は、神戸製鋼所での職場訪問例会にご出席いただいた皆さんご苦労様でした。大きな機械装置には圧倒されました。
また、丸尾直前がバナーご夫妻のRI代理のエイドお疲れ様でした。先週、おねぎらいの言葉をおかけせずに申し訳ございませんでした。
さて、今週の日曜日に姫路市立美術館へ行き、バロックの巨匠たちの展覧会を鑑賞してきました。また、神戸市立博物館で古代 ギリシャ展が開催されています。
西洋美術は先史時代の洞窟画から、古代ギリシャから今日まで脈々と受けがれてきていますが、ご承知のようにギリシャ美術はパリのルーブル美術館で展示されているミロのビーナスが有名です。今日は少しだけ美術のことについて聞きかじりをお話ししたいと思います。
パリのルーブル美術館には先史時代から19世紀までの38万点ぐらいが収蔵されているそうです。絵画は13世紀から1843年までのものが展示されています。それ以後、1924年までの作品はオルセー美術館で見ることができます。ここには、ミレーやマネー、ドガ、セザンヌ、ゴッホなど教科書で見た絵画を見ることができます。それ以降の現代美術はポンピドーセンター近代美術館で見られます。
このように、パリに行きますと古代から現代までの作品を見ることができるのですが、なぜ、15,6世紀になっても宗教画や国王や女王など貴族の顔を描いた作品が多く、ミレーのように農民や庶民の生活を描かなかったのかという疑問をパリに行くたびに持っていました。
3度目のルーブルを訪問した時に、この答えを教えていただきました。中世はキリスト教一色で宗教画しか認められなかったのですが、14世紀にルネッサンスが起こり、科学的な目で物事をみるようになりました。16世紀にレオナルド・ダ・ヴンチがモナリザを描いたのも遠近法等を利用したと聞いています。しかし、まだまだこのころまでは宗教にまつわる絵画や国王、貴族などを描いた絵が多く描かれています。その理由は、貴族階級が絵師たちのスポンサーだったからだそうです。
しかし、この流れも19世紀になると見たままを描きたいと写実主義が生まれ、これまで描かれなかった農民などの一般庶民や風景画などが描かれるようになりました。
一方、ピカソが描いた目や鼻があちらこちらに移動するような抽象画は20世紀になってからのことです。最近では内面を映し出した抽象画が描かれることも多くなり、見てもなかなか理解できない作品も多々あります。
ポンピドー近代美術館で抽象画展を見たときのことです。つまらないなと思いながほぼ最後の作品の部屋に入ったとたん、そこで立ちすくんで観ている自分に気づきました。多分、何かに感動したのだと思います。絵と心が触れ合えば感動を覚えるものだと初めて感じた瞬間でした。
パリに行かれたら、是非いくつかの美術館を訪問されてはいかがでしょう。
御挨拶
ゲストビジター他からごあいさつがありました。
・東播第3グループガバナー補佐 高瀬 英夫様
・丸尾 研一PDG
卓話
鶴井 孝文会員 藤丸 信吾会員